この記事では海外FXにおける「レバレッジ規制」の内容について紹介している。海外FX業者の中には「レバレッジ規制」「レバレッジ制限」といった表現で使えるレバレッジを段階的に引き下げる措置を取っているところが少なくない。注文に適用されるレバレッジが引き下がると証拠金維持率が一気に低下するためロスカットリスクが高まり危険だ。
そういったリスクを負わないためにもあらかじめレバレッジ規制やレバレッジ制限の条件を知っておくことが大事である。また、海外FXにおいては特殊な事案で一時的に使えるレバレッジが下がることもあるのだが、ここではそういった点についても詳しくまとめてみた。これから海外FXに挑戦しようと思っている方は、ぜひこちらの内容を最後までご覧いただきたいと思う。
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この記事の内容
1.海外FXでレバレッジが規制される条件は?主な業者同士を比較
1-1.海外FXにおけるレバレッジ制限とは?
1-2.主な海外FX業者のレバレッジ制限内容を比較
1-3.国内FXとのレバレッジの違いについて
2.海外FXは日本で規制対象?トラブル事例など疑問をまとめて解消!
2-1.金融庁未登録の海外FXに危険性はある?
2-2.海外FXでのトラブル事例は?
2-3.海外FXでスキャルピングは禁止?
2-4.安心して利用できる海外FX業者の特徴は?
総括:海外FXを利用する際はレバレッジの規制内容もチェックしておくべき
海外FXでレバレッジが規制される条件は?主な業者同士を比較
FXの世界においてレバレッジとは「自己資金を倍化させる仕組み」のことを指す言葉だ。仮に自分が1万円の資金を用意した場合、レバレッジ400倍の海外FX口座を使えば「1万円×400倍=400万円」まで注文が通せるようになる。こうした仕組みがあることによって少ない資金でも大きな取引を出来るところが海外FXの魅力と言えるだろう。
しかし、大きなレバレッジ倍率が用意されている海外FX業者でも一定の基準や条件を超えた場合に「使えるレバレッジが引き下がる」ことがある。なぜレバレッジが引き下がるのか?どういった条件でレバレッジが引き下がるのか?について詳しく見ていこう。
海外FXにおけるレバレッジ制限とは?
海外FXでは国内FXと異なり数百倍のレバレッジを採用しているところが多い。中には1000倍以上のレバレッジを用意している業者もあるのだが、こうした海外FX業者の大半ではハイレバレッジな取引条件に加えて「ゼロカットシステム」を導入している。
ゼロカットシステムとは
- 証拠金維持率の低下やマイナス残高を計上したときに「追証」を求めないシステムのこと
- 仮に取引で失敗して残高がマイナスになってもトレーダーはその損失を補填する必要がない
- 自分で入金した金額以上の損失を絶対に被らないため借金リスクがゼロとも言える
海外FX業者ではこのゼロカットシステムを提供することでトレーダーの資産を守っているのだが、その反面FX業者側の負担というのはかなり大きい。特にハイレバレッジなトレードで取引に失敗すると数万円~数十万円単位のマイナス残高が計上されてしまうことも少なくないのだが、こうした場合もすべてFX業者側が負担することになっている。
この仕組みから考えると、高額な資産を持つ方と少額トレーダーが同じレバレッジで取引をおこなうことは難しいと言えるだろう。仮に自己資産1000万円のトレーダーがレバレッジ1000倍を使って取引をおこない、大きな失敗をした場合はゼロカットによる補填額がとんでもないことになってしまう。これではFX業者が運営を続けられないということもあり、海外FX業者では個別に顧客の残高に応じたレバレッジ倍率が設定されているわけである。
主な海外FX業者のレバレッジ制限内容を比較
ここでは日本人トレーダーも多く利用している主な海外FX業者で設けられているレバレッジ制限の内容をまとめてみた。ほとんどの業者では残高に応じて段階的にレバレッジが引き下げられるのだが、中にはそういった規制を設けていないところもある。
海外FX業者 | 最大レバレッジ | 制限後のレバレッジ | レバレッジ制限の条件 | 取引量の制限 |
LANDFX | 無制限 | 1000ドル~:最大2000倍 5000ドル~:最大1000倍 3万ドル~:最大500倍 20万ドル~:最大200倍 |
口座の有効証拠金残高が一定を超えるごとに制限 | 1取引最大30ロットまで 1口座100ポジションまで |
BigBoss | 1111倍 | 2万ドル~:最大555倍 5万ドル~:最大200倍 10万ドル~:最大100倍 |
口座の有効証拠金残高が一定を超えるごとに制限 | 1取引最大50ロットまで |
GEMFOREX | 1000倍 (5000倍口座あり) |
2万ドル~:最大500倍 | 口座の有効証拠金残高が一定を超えるごとに制限 | 1取引最大30ロットまで 1口座30ポジションまで |
XM | 1000倍 | 2万ドル~:最大200倍 10万ドル~:最大100倍 |
口座の有効証拠金残高が一定を超えるごとに制限 | 1取引最大50ロットまで 1口座200ポジションまで |
TitanFX | 500倍 | なし | なし | 1取引最大100ロットまで 1口座200ポジションまで |
AXIORY | 400倍 | 10万ドル超:最大300倍 20万ドル超:最大200倍 |
口座の有効証拠金残高が一定を超えるごとに制限 | 1口座1,000ロットまで |
iFOREX | 400倍 | なし | なし | 1取引最大50ロットまで |
ご覧のように使えるレバレッジが大きい海外FX業者ほど規制を設けていることが多い。最大レバレッジが無制限という非常に特殊なLANDFXを除いては、残高がだいたい2万ドル(約200万円~300万円)を超えると制限が掛かるようになっているので覚えておこう。
また、TitanFXやiFOREXのようにレバレッジ規制がまったくないところがあるというのも重要なポイントだ。TitanFXやiFOREXは使えるレバレッジが比較的小さめではあるものの、いくら残高が増えてもその倍率に変化がないところは魅力的である。そのため、数百万円以上の資金を用意できる方なら、最初から上記のような海外FX業者を使った方が良いかもしれない。
ちなみにこちらはTitanFXのHP画面を抜粋したものだが、ご覧の通り「残高によるレバレッジ制限はない」と明記されている。TitanFXはスプレッドが狭く、約定力にも優れている海外FX業者なのでスタンダードな取引をしたい方にはおすすめだ。
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国内FXとのレバレッジの違いについて
国内FX業者で使えるレバレッジは「最大25倍まで」と法律で決められている。そのため、レバレッジという条件だけを見ればどこの業者を選んでも大差はない。しかし、25倍までしかレバレッジが使えないとなると稼ぐためには最低でも「数十万円」の資金が必要となってくる。
しかも国内FX業者は追証制度が必ず採用されているので「借金をするリスク」もゼロではない。こうした費用対効果の薄さや危険性の高さなどを理解しているトレーダーが海外FXを選んでいるので、ぜひ参考にしてもらいたいと思う。
海外FXは日本で規制対象?トラブル事例など疑問をまとめて解消!
ここからは初心者が心配する海外FXの危険性や違法性、トラブル事例などについて解説していく。どんな海外FX業者が危ないのか?を知りたい方はぜひご覧いただきたい。
金融庁未登録の海外FXに危険性はある?
前提として、海外のFX業者を利用することに違法性はない。もちろん利用したからといって罰則を受ける、逮捕されるといった危険性もないので安心して欲しい。上の画像ではYahoo!ニュースを参考例としてピックアップしているが、ご覧のように「海外FXを利用したトレーダーに対する罰則」は法的に定められていない。
なお、日本の金融庁に登録していない海外FX業者は警告の対象になっているが、それを厳しく罰する法律もないので今のところは利用しても問題ないと言えるだろう。
海外FXでのトラブル事例は?
トラブルが起きる海外FX業者というのは、もともと詐欺業者である可能性が非常に高い。そういった海外FX業者はそもそも所在地や保有する金融ライセンスが不明であることが大半だ。海外FXを始めるなら実績が多く、信頼性の高いところを選んでもらいたいところだが、悪質な業者を選んでしまったときのトラブル事例を以下にまとめてみた。
悪質業者を利用したときのトラブル事例
- 出金をするための条件が異常に厳しい
- 入金後にログインが出来なくなる
- いきなりサイトにアクセスできなくなる
- 高額なボーナスをエサに顧客を募る
- ボーナスの獲得条件が厳しいので達成は困難
最近はこうした詐欺業者も少なくなりましたが、実績が少なくマイナーな海外FX業者の中にはこうしたところがあるかもしれませんので注意しましょう。
海外FXでスキャルピングは禁止?
大半の海外FX業者ではスキャルピングが禁止されていません。国内FX業者ではこうした短期売買を禁止とするところもありますが、海外FX業者は取引の自由度が高いのでスキャルピングだけでなく「自動売買ツールの使用」や「ヘッジ取引」も可能となっています。ただし、選ぶ口座タイプによってはスキャルピングが規制対象となっている場合もあるので、事前に利用規約などをチェックしておきましょう。
安心して利用できる海外FX業者の特徴は?
安心して利用できる海外FX業者を選びたい場合は、サイトのトップページ最下部を確認してもらいたい。拠点を置く国でしっかりと金融ライセンス(為替取引の許可)を取得している業者は必ずその情報を見やすいところに掲載している。逆に言えば、こうした情報が載っていない、見つけづらい業者は危険性が高いと言えるので利用を控えた方が良いと言えるだろう。
総括:海外FXを利用する際はレバレッジの規制内容もチェックしておくべき
この記事の要点
・レバレッジ倍率が大きい海外FX業者では残高に応じたレバレッジ規制が設けられている
・だいたい2万ドル(200万円~300万円)をひとつの目安にするところが多い
・レバレッジ規制に触れる前に資金を引き出すことも大切
・海外FX業者を利用することに違法性はない
・金融ライセンスの有無を確認すれば危険性の高い業者が見分けられる
海外FXにおけるレバレッジ規制やその条件などを紹介してきた。本文で解説した通りあまりにも大きな証拠金とレバレッジを組み合わせると、FX業者側がセロカット対応をしきれなくなってしまうのでレバレッジ制限というのは設けられている。追証が請求されないゼロカットシステムを維持してもらうためにもレバレッジ制限は仕方がないと捉え、残高をこまめに引き出しながら上手くレバレッジ倍率を調整してみよう。
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